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2010年11月8日

明治神宮大会・高校の部見所は…

関東大会を制し胴上げされる浦和学院の佐藤投手

 第41回明治神宮野球大会が、13日開幕する。高校の部優勝校の地区には「神宮枠」が与えられる。日大三(東京)、浦和学院(埼玉)など全国の強豪10校が集結した。

 開幕試合は関西(岡山)と明徳義塾(高知)の中・四国対決だ。毎年練習試合を組むなど、お互いを知り尽くしたもの同士でもある。どちらもエースは左腕だ。

 関西は中国大会4試合で無失点の投手力が持ち味。旧チームからエースの左腕・堅田裕太投手(2年)は、スライダー、チェンジアップなど、どの球種でも決め球になる。攻撃は長打、小技と多彩。下位打線でも一発を放てる。4番で主将の渡辺雄貴外野手(2年)は、今年のセンバツで興南(沖縄)・島袋洋奨投手(3年)から長打を含む3安打をマークした。

 明徳義塾は夏の甲子園経験者8人が残る。四国大会は1試合平均9・5得点。不動の4番・北川倫太郎外野手(2年)は甲子園で島袋から2安打。千葉国体では成田(千葉)の中川諒投手(3年)から場外へホームランを放った。187センチ、85キロと体格にも恵まれ、注目の外野手の1人。左腕・尾松義生投手(2年)は130キロ前後のストレートとカーブの緩急で勝負をかけたい。

 ここの勝者が3日目に鹿児島実と対戦。15年ぶりの出場だ。夏の甲子園のレギュラー4人が残り、投打のバランスがいいチームだ。浜田竜之祐三塁手(2年)は旧チームから4番。核弾頭の平山大海遊撃手(2年)が突破口を開きたい。エースの野田昇吾投手(2年)は167センチの小柄な左腕。能代商(秋田)戦、九州学院(熊本)戦ともにリリーフで大舞台を経験している。

 第2試合は東北(宮城)-金沢(石川)。

 大会屈指の好投手が、金沢の釜田佳直投手(2年)だ。最速152キロを誇る右の本格派。スピードガンが出やすい神宮球場なら、155キロをマークする可能性もある。数字だけ見ると歯が立たないように思えるが、現状の釜田は2ケタ安打を許す試合が多く、敦賀気比(福井)戦では9回に4点を失っている。

 釜田を崩したい東北は1年生5人が並ぶ。県大会と東北大会の9試合で32犠打を決めた。夷塚(えぞづか)圭太二塁手(1年)を筆頭に、足の速い選手が多いのが特徴。エースの上村健太投手(2年)は5番で主将。若いチームにおいて、まさにチームの支柱だ。

 勝者は浦和学院に挑む。浦和学院は1年生エースの佐藤拓也投手に尽きる。打ってもトップバッター。今夏も野手としてベンチ入りしていたほどだ。171センチ、71キロの右投げ左打ち、50メートルも6秒台前半で走る。決勝の東海大相模(神奈川)戦は3連投。ストレートは常時130キロ前後。9安打4失点の粘投で、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。新調した縦じまのユニホームにも注目したい。

 大会2日目、天理(奈良)-大垣日大(岐阜)。

 天理は奈良県準優勝からの栄冠。近畿大会準決勝の智弁和歌山戦で、9回に2点を入れてサヨナラ勝ち。決勝でも履正社(大阪)を2-1でくだした。投手は右の本格派・西口輔投手(2年)と1年生左腕の中谷佳太投手による継投だ。

 大垣日大は、葛西侑也(かっさい・ゆきや)投手(2年)と時本亮捕手(2年)という昨年の優勝バッテリーが健在だ。東海大会決勝の静清(静岡)戦では、6失点も11奪三振。夏以降、左スリークオーターのフォームを崩したが復活した。また、葛西を援護する打線が頼もしい。東海大会3試合で打率4割超え。高田直宏一塁手(2年)ら4選手にホームランが飛び出した。

 第2試合には地元の日大三と北海(北海道)が激突。

 日大三は右腕・吉永健太朗投手(2年)などタレントぞろい。失点が計算できる(予選8試合で7失点)チームで、総合力が高く優勝候補筆頭だ。吉永は182センチ、77キロの右腕から、最速147キロをマーク。スライダー、チェンジアップと変化球も多彩だが、美しいフォームから放たれるストレートが魅力。センバツ準Vメンバーの畔上翔外野手(2年)、横尾俊建三塁手(2年)がクリーンアップを打つ。1番の高山俊外野手(2年)から左打ちと右打ちが交互に並ぶ打線だ。

 北海は接戦での粘りが持ち味。全道大会は北海道栄に2-1、札幌一に10-9で競り勝った。1年生右腕の玉熊将一投手と玉木昂太捕手(2年)の“タマバッテリー”が、どこまで日大三の失点を防げるか。なお、三塁手の多間泰介(2年)の苗字も“タマ”だ。西尾匡人主将は背番号18番。チームは8日から神奈川県内で合宿を行う予定だ。【矢島彩

ドラフト2010
小関順二(こせき・じゅんじ)
 1952年生まれ、神奈川県出身。日大芸術学部卒。会社勤めのかたわら「ドラフト会議倶楽部」を主宰。本番のドラフト会議直前に「模擬ドラフト会議」を開催し注目される。その後スポーツライターに転身。アマチュア野球を中心に年間200試合以上を生観戦。右手にペン、左手にストップウォッチを持って選手の動きに目を光らせる。著書に「プロ野球問題だらけの12球団」ほか多数。家族は夫人と1女。
矢島彩(やじま・あや)
 1984年生まれ、神奈川県出身。5歳くらいから野球に夢中になり、高校時代にアマチュア野球中心に本格観戦を開始。北海道から沖縄まで飛び回り、年間150試合を観る。大学卒業後フリーライターに。雑誌「アマチュア野球」(日刊スポーツ出版社)などに執筆中。好きな食べ物は広島風お好み焼きと焼き鳥(ただしお酒は飲めません)。趣味は水泳。
福田豊(ふくだ・ゆたか)
 1962年生まれ、静岡県出身。85年日刊スポーツ新聞社入社。野球記者を11年。巨人、西武、日本ハム、アマ野球、連盟などを担当。野球デスクを7年勤めた後、2年間の北海道日刊スポーツ出向などを経て、現在は毎朝6時半出社で「ニッカンスポーツ・コム」の編集を担当。取材で世話になった伝説のスカウト、木庭教(きにわ・さとし)さん(故人)を野球の師と仰ぐ。「ふくださん」の名前でツイート中。

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