中日が今秋のドラフトで佛教大の左腕・大野雄大(4年=京都外大西)を1位候補としてリストアップしていることが6月8日、分かった。この日、大野が2安打完封した東北福祉大戦を視察した中田スカウト部長は「やっぱりまっすぐが良い。腕の振りは天性のもの。1位候補どころか、競合は間違いない。うちの評価でもトップクラス」と絶賛した。大野についてはこれまで阪神ら複数球団が上位候補に挙げているが、一歩も引かない構えだ。

 左腕の補強は中日にとって急務だ。名球会左腕・山本昌は今季登板ゼロ。昨季、最優秀防御率のチェンは今オフにもポスティングでメジャー移籍の可能性がある。先発としても期待できる大野は左投手ながら、150キロ前後の直球をテンポよく投げ込むスタイル。アマ球界NO・1左腕とも評される即戦力を今後も徹底マークする。また、中日は前日7日にスカウト会議を行い、佛教大・大野の他に早大・大石、法大・加賀美、PL学園・吉川らをドラフト1位候補としてリストアップした。