次はドラ1弁当~、ドラ1弁当~。オリックスに仰天プランが浮上した。ドラフトで単独1位指名に成功したJR東日本・吉田一将投手(24=日大)にちなんだ「吉田の駅弁」企画を緊急立案した。本拠地京セラドーム大阪で選手メニューとして発売予定。ふたを開ければ、ドラ1右腕の歴史がぎっしり詰め込まれる。

 有力新人の売り出しも出発進行だ。前日24日に華麗な一本釣りで即戦力右腕の交渉権を獲得。社会人NO・1投手のパワーに乗り遅れないよう、翌日にすぐさま企画会議が開かれた。目に留まったのがJR東日本所属というブランドだ。栃木・宇都宮を発祥とし全国に広まった「駅弁」。旅のおともに欠かせない名物の名をかたり、スタンドで売りだそうというのだ。

 メニューのアイデアもユニークだ。センターには一本釣りにちなんだ「カツオ」が座り、吉田一の出身地奈良の名物「奈良漬」が花を添える。青森山田時代を過ごした青森からは「津軽リンゴ」がエントリー。好物の「すし」、身長191センチにちなんだ「191ミリの太巻き」まで、バラエティーに富んでいる。

 そんな吉田一は、一足早く本拠地のマウンドを踏む。31日の社会人野球日本選手権初戦で大阪ガスと対戦。「本拠地になる場所なので、今までとマウンドからの見え方も違うと思う。優勝してプロに入りたい」と入団前の手土産に決意をみなぎらせる。日本一経由、オリックス行き。駅弁もろともPRする。【池本泰尚】

 ◆オリックスの球場メニュー

 本拠地の京セラドーム大阪では月単位で選手プロデュースメニューを発売。安達の出身地、群馬県の名産玉こんにゃくを使用した「あだっちのめちゃ旨こんにゃくステーキ」や後藤プロデュースの「ゴッツそぼろ丼」などが人気。新人選手にちなんだメニューが発売されるのは異例。