ヨガパワーで規定投球回達成だ!

 中日小笠原孝投手(33)が3日、名古屋市内の球団事務所で契約更改に臨み、700万円増の5200万円でサインした。今季は21試合に登板し、7勝2敗。勝率7割7分8厘はチームの先発投手陣トップだったが、118回と規定投球回はクリアできなかった。小笠原は来季へ向けて「股(こ)関節を鍛えるためにヨガなんかをやってみたい」とヨガトレーニングを取り入れるプランを明かした。(金額は推定)

 目の前に提示された数字は決して納得できるものではなかった。小笠原はゆっくりと言葉を選んだ。「正直、満足はいっていない。それでも開幕から出遅れて1年間フルに1軍で働けたわけではないので…。自分の言いたいことは(球団に)言った。来年もっと頑張ろうという気持ちにはなった」。35分間の交渉を終えた左腕に、最後まで笑顔はなかった。

 大幅アップを勝ち取れなかった要因の1つが投球回だった。井手編成担当は「(投球回が)伸びていかないと、後ろ(救援)の選手にもお金を払わないといけない。内容は良いんですけどね」と説明。今季は開幕1軍はならなかったが、7勝(2敗)を挙げた。勝率7割7分8厘は先発投手陣ではトップ。たが、投球回は118回。完投はゼロ。自身初となる規定投球回(144イニング)には到達できなかった。

 今オフは新たな挑戦を行う。小笠原は「今年は股(こ)関節の重要性を感じた。もともと関節が硬いし、柔軟性がない。年を重ねると致命傷になる。(今オフに)ヨガとかを取り入れたい」とプランを明かした。股関節トレは球界最年長の46歳左腕、工藤が熱心に取り組んでいることで有名。さまざまなスポーツに共通して股関節は基点となる。そこを鍛えれば可動域が広くなり、スムーズに体全体に力を伝達できる。負担も減り、投球イニングを伸ばすことにもつながる。

 中堅からベテランへ-。チェン、吉見ら若手の台頭が著しいチーム内で、来年34歳、12年目を迎える左腕にも変化が求められる。小笠原は「来年はフルに1軍にいて、規定投球回を投げられるように頑張りたい。もう1度、けがをしない体作りをしたい」と悔しさは胸に押し込めた。悔しさは来季のマウンドで晴らす。左腕はヨガパワーを足がかりに、自身初の規定投球回達成を目指す。【桝井聡】