「火の玉ストレート」でKOだ! WBC世界バンタム級王者山中慎介(33=帝拳)が今日4日、前WBA世界スーパーフライ級王者ソリスとの10度目の防衛戦に臨む。3日には京都市内のホテルでの前日計量を1回でパス。プロ野球の阪神藤川ばりの分かっていても対応できないストレートで、国内歴代3位タイのV10を果たす。
リミットを100グラム下回る53・4キロで計量をパスした山中は、満面の笑みを浮かべ、鍛え上げた肉体をアピールした。「もっと重いはずだ」と根拠のない抗議をするソリスを気にするそぶりもなく、500ミリリットルの水をゆっくりと飲み干した。「試合が楽しみ。KOで勝つために全力を尽くす」。恒例のパスタ、ステーキを食べ、戦闘態勢を整えた。
大砲復活だ。判定決着となった昨年9月の強豪モレノとのV9戦後、KOを量産してきた代名詞の左ストレートに磨きをかけてきた。理想は、打者が「分かっていても打てない」と形容した阪神藤川の“ストレート”。大の虎党とあり、4年ぶりの古巣復帰も大きな刺激となった。「ソリスも左を警戒してくると思うが、それ以上のレベルで打ち込んでみせる」と拳を握った。
最高の舞台も整った。地元滋賀からは3000人を越える大応援団が駆けつける予定で、6500人収容の会場は超満員確実。後援会も「神の左 京都へいざ出陣!」と書かれたうちわを5000枚制作するなど、高校時代を過ごした京都での試合に、周囲の盛り上がりは高まるばかりだ。
今日4日は沙也乃夫人の31歳の誕生日。「KOが自分の持ち味。サポートしてくれる人への感謝の意味でも倒したい」。期待に応え続けてきた山中の左が、節目のV10戦でもうなりを上げる。【奥山将志】

