浦和MF武藤雄樹(27)が、プロレスラー武藤敬司にACL1次リーグ突破と、直伝LOVEポーズをささげる。昨年からツイッターで交流を深めてきたが、6日のW-1後楽園大会でついに初対面。プロレスラー武藤が、5月3日のACL浦項戦を観戦することも明らかになった。昨年、武藤は第1ステージ優勝を決めるゴール後に本人公認のLOVEポーズを解禁。次は1次リーグ突破を、本人を目の前にしたポーズで祝う。

 後楽園ホールのリングで、2人の武藤が邂逅(かいこう)した。プロレスラー武藤が出場する6人タッグ戦直前。浦和の武藤がリングに上がり、花束を贈呈した。「めっちゃ緊張して、手が震えた」と話すように、一緒に決めたLOVEポーズは指がピンと伸びすぎた。見かねた本家から「ちょっと硬いんだよな」と手を差し伸べ、指の形を修正された。思わぬ形で、ポーズの指南を受けることができた。

 昨年、ブレークし始めた武藤は、ゴール裏のサポーターから「LOVEポーズやって」と求められることが増えた。「本人の許可がないので」と自重していたが、これを伝え聞いたプロレスラー武藤が「第1ステージ無敗優勝したら、使ってよ」と応じた。

 浦和の武藤は直後の新潟戦で、自らのゴールで第1ステージ無敗優勝を決めた。さらにゴール後にポーズを披露。これを機に、ツイッター上での2人の交流が始まった。試合後、控室であらためて対面した際には、プロレスラー武藤から「いつも日刊スポーツ見てるから、初めて会う気がしないね。今朝も見たよ。また活躍してたね」。5日ACL広州恒大戦での決勝ゴールをたたえられた。

 しかしこの得点後には「最高のタイミングでしたけど、舞い上がり過ぎてやれなかった」とLOVEポーズをしそこねた。それでもこの日、浦和がプロレスラー武藤を、5月3日のACL浦項戦に招待することが明らかに。1次リーグ突破を自分のゴールで決め、本人公認あらため本人直伝のポーズを、本家に見せるチャンスがめぐってくる。【塩畑大輔】