WBA世界ミドル級世界王座から陥落したアッサン・エンダム(33=フランス)は、新王者となった村田諒太(31=帝拳)の試合後の会見にサプライズ登場した。

 笑顔で健闘をたたえ合い、「またいつかやろう」と約束した。握手して、抱擁を交わした。5月の試合では“不可解判定”と言われ再戦。7回終了後にTKO負けで、ベルトを失った。ただ両者の間には遺恨はなかった。

 9月には左足首を痛め、キャンプでは40度の高熱を出したという。追い打ちを掛けるように、大型ハリケーンの被害を受け、ジムも使えなかったという。「キャンセルも考えたが、トリプル世界戦だからやることに決めた」。村田については「前より序盤からプレッシャーをかけてきた。できるだけ長く、防衛して欲しい。再々戦してもいいというなら、やりたい」と語った。