<プロボクシング:WBC世界女子ライトフライ級暫定王座決定戦>◇13日◇韓国・高陽

 富樫直美(ワタナベ)が金珍(韓国)に3-0の判定で勝った。昨年11月に日本ボクシングコミッション(JBC)が女子プロを公認後、日本の女子選手が世界王座を獲得するのは初めて。

 所属ジムによると、体格で上回る富樫はボディーブローを中心に攻め、相手をロープに追い込んで連打した。東京都内の病院に勤務する32歳の助産師で、タイトルを手にして「うれしいが、まだ実感がわかない。今は休みたい」とジムを通じてコメントした。

 富樫はアマチュア時代に全国大会で優勝した経験もあり、ことし2月末に実施されたJBCの第1回女子プロテストに合格した。

 暫定王座は正規チャンピオンが負傷などのために防衛戦を行えない場合に設置される。