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ラリオス×粟生ラウンドVTR

粟生(左)はラリオスの右ストレートを顔面に食らう(撮影・鹿野芳博)
粟生(左)はラリオスの右ストレートを顔面に食らう(撮影・鹿野芳博)

<プロボクシング:WBC世界フェザー級タイトルマッチ12回戦>◇16日◇東京・代々木第1体育館

<1回>粟生が積極的に仕掛ける。探るように右のジャブの後、左ストレートを伸ばす。1分30秒を過ぎるとラリオスが威力のある右ストレートを伸ばし前に出る。残り30秒を過ぎて粟生が連続して左を当てるが、王者は構わず前に出て右ストレートで応戦する。激しいオープニングラウンドとなった。

<2回>ゴングと同時に王者が出て、左右のフックをヒットさせる。1分を過ぎると両者とも落ち着き、粟生は体を左右に振って王者のパンチを見切ってかわす。接近戦になると粟生は左右のボディーを当てて優位に進める。ラスト10秒で王者が猛攻。粟生を赤コーナーに詰めて右を当てた。

<3回>王者が引き続き出る。粟生は足を使って巧みに王者の圧力とパンチをかわす。王者は粟生をロープに詰めてガードの上から強烈な左右のフックを浴びせる。ラスト1分で粟生の左ストレートがヒット。さらにラスト20秒で左のボディーアッパーがカウンターで入ると王者は顔をゆがめた。

<4回>前のラウンドのボディーが効いたのか、王者は前に出る圧力が弱まった印象。1分過ぎに粟生の右フックがカウンターで入り王者がダウン、左の目尻を切った。立ち上がった王者を粟生が猛攻、王者はクリンチで逃れる。終了間際には王者は右のまぶたも切る。37-37、37-37、38-36で粟生がリード。

<5回>粟生が偶然のバッティングで1点を減点される。落ち着いて戦う粟生に対して、王者は口を開きながらも右ストレートを中心に攻撃する。1分30秒を過ぎると王者の流血がひどくなったが、構わず攻撃を続け、粟生がじっくりと見る展開に。ラスト10秒で粟生が右フックをカウンターでヒット。

<6回>王者は左ジャブでけん制し、粟生がカウンターを狙う静かな展開で入る。王者の右のロングフックがヒットするが、粟生がすぐにパンチを返す。試合開始当初の王者の前に出る圧力は消え、粟生が前に出る場面が目立ったが、比較的静かなラウンドとなった。

<7回>王者が足を使って左ジャブを伸ばすアウトボクシング。粟生が距離に入るとクリンチで逃れる巧者ぶり。残り1分で粟生の左がカウンターで入る。粟生は完全にカウンター狙い。どちらも決め手がない。

<8回>相変わらず王者はアウトボクシング。粟生が飛び込んでワンツーを放つが効果はそれほどない。粟生が前に出たところで王者が回りこんで右フック、そして抱え込むというパターンが2、3度続く。前に出る粟生だがパンチは当たらない。逆に王者が足で間合いを取りながら的確にヒットさせ、テクニックで王者が上回る印象。8回終わって、粟生が74-76、76-74、75-75で王者に並ばれた。

<9回>王者が足を使って粟生の周囲を回りながら、速い左ジャブが効果的。王者が再び右目尻から出血。王者のボディーが入り、粟生の動きが止まる。終了間際に王者の右ストレートがクリーンヒットし、このラウンドは王者が圧倒した。

<10回>ゴングが鳴ったがレフェリーは試合を止め王者の出血をドクターチェックさせた。異常なしで試合続行となった。王者のしつこいボディー攻撃に粟生が横を向いて嫌がるシーンも。王者が力強さを増し、徐々に前に出る場面が増える。接近戦でも王者が効果的にボディーを当て、離れると左ジャブに速い右ストレートを集める。粟生はクリンチで王者の攻撃をかわすのがやっとだが、ラスト10秒で前に出て左右のストレートを放った。

<11回>序盤は接近戦。粟生が右手で相手の左を抱え込む。1分すぎに粟生の右がヒットし、王者をぐらつかせる。王者は再び足を使って相手の圧力をかわす。粟生の右がカウンターで入り、王者の表情がゆがむ。粟生が優勢のラウンドとなった。

<12回>大歓声の中、最終ラウンド。ポイントを意識してか両者とも前に出てパンチの応酬。粟生が踏み込んでストレートを連続で放ち、王者も左右のフックで応戦し互角の戦いになる。接近戦で王者が細かい左右のフックをヒット。終盤に粟生のカウンターがヒットし激しく攻めたところでゴング。勝負は判定へ。オスカー・ラリオスが115-111、112-114、114-112のスプリットデジションで王座を守った。

 [2008年10月16日21時16分]


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