神戸市を拠点とするプロレス団体「ドラゴンゲート」が練習場で飼っていた猿を虐待していた疑いがあるとして、兵庫県警が動物愛護法違反容疑で同団体の複数のレスラーから事情を聴いていたことが、24日までに分かった。

 虐待を受けていたとみられる猿は「コラ」と名付けられたニホンザルの雌(推定10歳)。同団体に所属する選手(21)のブログに、首を絞められている「コラ」の姿や、ぐったりしている写真など、虐待を思わせる画像や書き込みがあり、「虐待されている」との通報が県警にあった。「コラ」は屋外で犬用の鎖につながれ、背中には約5センチ四方の傷あとがあったという。

 ニホンザルの飼育には市の許可が必要。同団体によると、「コラ」は約10年前に同団体の所属選手がペットショップで購入。当時は飼育許可の申請は必要なく、その後の規則変更を知らずに飼育していたという。