<プロボクシング:WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦>◇10日◇東京・代々木第2体育館

 新王者となったファン・カルロス・サルガド(24=メキシコ)は、自らが演じた大番狂わせに驚きを隠せなかった。開始48秒で、ホルヘ・リナレス(24=帝拳)のガードのすき間から右こめかみに左フックを見舞ってダウンを奪った。その後も立ち上がったリナレスにラッシュを仕掛け、たった73秒でベルト奪取に成功した。会心の勝利で無敗対決を制したサルガドは「1発で倒せるとは思っていなかった。神様に感謝します」と興奮が冷めやらぬ様子だった。