東海、北陸のボクシングジムが加盟する中日本ボクシング協会(畑中清詞会長)の元事務局長の男性が、協会の運営費から約3800万円を私的に流用していたとして、同協会が業務上横領の疑いで刑事告訴を検討していることが20日、関係者への取材で分かった。協会は22日に開く臨時総会で対応を協議する予定。

 中日本ボクシング協会によると男性が事務局長に就任した2003年以来、経理上で不明瞭(めいりょう)な点があると協会員が指摘、ことし2月に調査したところ、約3800万円の使途不明金が判明した。

 元事務局長は流用を認めているが、使い道については明らかになっていないという。元事務局長と、自身が会長を務めるジムは2月末に協会を除名となった。畑中会長は「驚いている。弁護士と話し合って対応したい」と話している。