<ボクシング:WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦>◇20日◇さいたまコミュニティアリーナ◇5800人

 王者内山高志(ワタナベ)が、挑戦者の同級5位ロイ・ムクリス(インドネシア)を5回TKOに沈め、2度目の防衛を果たした。伸びのある左ジャブに、時おり左右のボディーフックを交ぜて、防御の的を絞らせなかった。5回2分すぎ、強烈な右フックに続き、左右6連打でダウンを奪った。立ち上がれない挑戦者を見て、レフェリーがカウントをやめた。

 これで王座を奪った試合を含めて3連続KO勝利。日本ボクシング史上初の快挙を達成した。「世界チャンピオンの先輩からしたら、実力はまだまだ追いついていない。もっと防衛を続けて認められないといけないですね。もっと伸びると思ってやっていますから」。会社員として営業マンも経験した世界王者は、ベルトを守っても謙虚だった。