<全日本:プロレスLOVE

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 両国>◇19日◇東京・両国国技館◇観衆8000人

 K-1ヘビー級王者の京太郎(24=チームドラゴン)にとって、ほろ苦い全日本デビュー戦となった。体重を従来より10キロ増の110キロとスケールアップし、試合序盤から得意な打撃で勝負。新たに習得したカポエラキックやローリングエルボーもたたき込んだが、船木誠勝(42=全日本)に決定的なダメージを与えられなかった。9分57秒、船木の胴締めチキンウイングフェイスロックに耐えきれずタップして、ギブアップ負けした。

 昨年2月末に新日本の興行で中邑真輔とエキシビションマッチを行って以来のプロレス参戦。京太郎は「急な出場で十分な練習をできなかった。受け身などを一から練習し直して、次は勝てるようになりたい。今後はプロレス側の人に判断してもらうけれど、前向きに考えたい」と継続参戦を希望した。対戦した船木は「いろんなリングで蹴りを味わってきたけれど、あんなにすごいのは初めて。肉を切られる感覚が、1発受けるごとに増してきた。攻撃が重くて、余裕がなかった。自分よりも素質がある。米国に行くぐらい技術をつければ、日本のトップレスラーになれる」と太鼓判を押した。