WBCスーパーバンタム級チャンピオンの西岡利晃(帝拳)は7度目の防衛に成功した一戦から一夜明けた2日、ラスベガスで記者会見し、日本人王者として初めて米国でタイトルを守った快挙を「徐々に実感が湧いてきた。うれしい」と喜んだ。

 元世界2階級制覇の強豪マルケス(メキシコ)に3-0の判定勝利で、内容については「難しい緊迫感のある試合だった。倒したかった」と振り返った。

 年内は休養し、来年4、5月に次戦を見据える。帝拳の本田明彦会長は35歳の年齢を考慮し「名前のある選手との大一番で最後にさせたい」と集大成の舞台を用意する意向。世界統一バンタム級王者のノニト・ドネア(フィリピン)らの名前が挙がっている。西岡は次戦後の去就について「今は何も考えていない」と話した。