ボクシング日本バンタム級王者の岩佐亮佑(22=セレススポーツ)が、世界進出を見据えた完全勝利を狙う。3日の初防衛戦(東京・後楽園ホール)で同級2位の村井勇希(32=グリーンツダ)と対戦。2日、都内のJBC事務局で前日計量に臨み、挑戦者よりも200グラム多い53・5キロで1発クリア。岩佐は「KOではなく、フルラウンドで相手に打たせ、かわしながら勝つ。達成感のある勝ち方をしたい」と誓った。

 昨年3月、当時日本王者だった山中慎介(帝拳)に挑み、年間最高試合にノミネートされる激戦の末に10回TKO負け。その後、WBC世界王者となった山中は世界レベルで自分の立ち位置を図る目標になった。岩佐は「山中さんには今でも刺激を受けているし、僕の最終目標も世界」という。日本タイトルを防衛し、4月6日に行われる山中の初防衛戦(東京国際フォーラム)を生観戦する予定だ。