<ゼロワン:ZERO1_ELEVEN>◇2日◇東京・後楽園ホール◇7試合

 元大相撲第64代横綱の曙(42)が、プロレスデビュー6年7カ月目で初のシングル王座を獲得した。KAMIKAZE(40)の持つ世界ヘビー級王座に挑戦。コーナーポストからのフライングボディープレスでトドメを差し、10分12秒に体固めで勝利した。

 同王座はバーン・ガニア、ニック・ボックウィンクル、故ジャンボ鶴田さんらが戴冠した、かつてのAWA世界ヘビー級王座が源流。悲願のシングル戴冠を成し遂げた曙は「この7年間、俺は何をしてるんだろうと思ってリングに上がっていた。綱締めたときもそうだけど、最初はあまり合わない。ベルトに合うよう頑張る。これからが、曙プロレスのスタートだ」と涙をにじませた。試合後には大仁田厚(54)が挑戦を表明。曙は「自分は王者だから、いつでも、どこでも、誰とでも戦う」と話した。