<全日本:プロレスLOVEin両国>◇20日◇東京・両国国技館◇9試合◇9000人

 大森隆男(42)と征矢学(27)のゲットワイルドが、王者ダーク・クエルボ(38)ダーク・オズ(37)組を破り、世界タッグ王座を奪った。大森が必殺のアックスボンバーをさく裂、16分46秒に片エビ固めでクエルボに勝利した。昨年10月23日の両国大会で、4タイトル全てが流出した全日本で、初めてタイトル奪還に成功した。

 昨秋はワイルドの名前をかけて抗争を繰り広げた大森と征矢。負けた征矢は、4大タイトル流出の両国大会ではアジアタッグ王座を失い、戦犯の1人となった。

 国技館の廊下で嘆く征矢に、言葉を投げかけたのが大森だった。「負けたくらいなんだ。ワイルドに行け」。そして、まさかのゲットワイルド結成。TMネットワークの「ゲットワイルド」を入場曲に人気が爆発。プロレスの常識を覆す、二人三脚、二人羽織の“ズンドコ特訓”が実った。

 タイトル奪還一番乗りに大森は「俺らが一番乗りだ。取り返すのは当たり前。誰が一番乗りかだ。俺たちが、ゲットワイルドだ」とほえた。征矢も「これからが本当のスタートだ。ワイルドっていう道は永遠につくられていく。これからもよろしくお願いします」と、2人でガッチリ握手した。