<広島格闘の祭典>◇15日◇広島グリーンアリーナ小アリーナ◇観衆3200人

 全選手入場式のあと、第1試合を飾ったのは女子タッグマッチ。大畠美咲が飯田美花と組み、渋谷シュウ、下野佐和子組と対戦した。

 おそらく初めて女子プロレスを見る観客に大きくアピールしたのは大畠の躍動感。ボディアタックの連打にどよめきが起きる。またパートナーの飯田が捕まっている間は飯田コールを率先するなど休むことを知らない。さらにコーナーに相手を押し込んでの低空ボディアタックなど女子特有の動きで盛り上げる。また相手の体に巻き付いたり、足を渋谷の首に挟んでのエビ固めでフォールを奪いにいく度に歓声が起きた。

 また今大会の広報部長を務めたタッグチーム栗ご飯の飯田も元気いっぱい。低空の顔面ドロップキックは大観衆がどよめくほどの勢いを見せる。

 クライマックスは飯田が渋谷にミサイルキックを放てば、立ち上がりざまに大畠もミサイルキックと連打で追い詰めたシーン。だが、最後は暗転。渋谷を追い詰めた見えた飯田が、相手に背後を取られ、「タイムマシンに乗って」で逆転フォール負けとなった。