<広島格闘の祭典>◇15日◇広島グリーンアリーナ小アリーナ◇観衆3200人

 映画「レッドクリフ」の曲に乗り、和装姿で登場した斎藤彰俊。長井満也と組み、大森隆男、相島勇人組との一戦でメーンを務めた。斎藤にとって広島は、3年前のノア広島大会での自身との試合中に三沢光晴さん(享年46)が亡くなった地だ。

 斎藤は滞空時間の長いブレーンバスターを見せ、パワフルぶりを示す。だが、場外で花道を使っての長距離ラリアットは失敗。これをきっかけに捕まってしまい大森組のダブルの攻撃を浴びる。

 長時間捕まっていた斎藤だが、チョークスラムで大森を投げると形勢逆転。さらには相島にも右腕一本でチョークスラムへ。さらには延髄蹴り、左腕によるラリアットからダメ押しのチョークスラムで自らの手で勝利を収めた。

 斎藤は「3年かかりましたけど堂々この地に立つことができました。選手の皆さんも気持ちで今日参加していただきました。この気持ちが絶対天に届いていると信じてます。これからプロレス界も斎藤彰俊も前進、前進、前進していくと信じてます」と力強くコメントした。