<プロボクシング:ノンタイトル10回戦>◇5日◇東京・ディファ有明WBA世界フライ級1位○亀田興毅(22=亀田)5回KO×ウンベルト・プ-ル(34=メキシコ)<1回>興毅が右ジャブで先制した。足は使わず、リング中央でプールと向かい合う。右ジャブの連打からフックを狙った。ワンツーの左は浅かったが、いきなり放った左ストレートがアゴ先をかすめた。フェイントを入れた左フックも出した。プールは右フックを何発か出したが届かなかい。<2回>興毅が右ジャブ3連発から左を出した。ベタ足でプールを見据え、チャンスをうかがう。左フックから右アッパーはスピード十分。左ボディー、右フックも軽くヒットした。だが無理はせず、じっくり戦っている。プールは手が出ない。<3回>興毅が軽くステップを踏み始めた。右ジャブから左を出すと、プールを誘うように距離を取る。相手の右サイドにステップインして左ボディーアッパー。ロープに詰めて右アッパーから左ショートと多彩なパンチで攻め立てた。<4回>興毅が前に出始めた。ジワジワと距離を詰め、左右のショートを放った。次の瞬間、自ら後ろに下がってロープを背にする。プールを誘うが攻めてこない。再び興毅が前に出る。プールの左右フックをかわして左ショートを鼻先にヒットした。<5回>興毅がロープ際で誘う。プールの左右をスエーバックでかわしてカウンターを狙うが、相手の引きも早い。逆に前に出てロープに詰めるとボディーに右フックからの連打をたたき込む。プールが腰を落とした。立ち上がったところにボディーへ左右ショートフックを集め、顔面に左右フックを返して2度めのダウン。最後はロープに釘付けにして左右連打を顔面に決めて3度目のダウンを奪い、2分29秒、KO勝ちを決めた。