「夢」に暗雲!?

 5月11日に開催される「DREAM.3」についての会見が4日、都内で行われ、ライト級2回戦4カードが発表された。あご骨折のために1回戦の出場を見合わせていた宇野薫(32=和術慧舟会)が「主催者推薦枠」として今回から登場。この優遇措置に対し、初戦を突破した参戦選手からは不満の声が漏れるなど、新総合格闘技団体は早くも「迷走危機」に直面した。

 「決まった以上はやるけど、納得はしていない」。宇野との対戦が決まった石田光洋(29=T-BLOOD)は静かに、しかしはっきりとした口調で不快感をあらわにした。1回戦を欠場した選手がいきなり2回戦から登場。宇野の参戦は3月の時点で決まってはいたが、王者でもない相手への優遇措置に「できればかかわりたくなかった」と思わず本音を漏らした。

 ほかの選手からも厳しい声が上がる。石田と同じジム所属の川尻達也は「言いたいことは原稿用紙10枚分ぐらいある。でも、そこは石田君に託します」と不満げな様子。永田克彦(34=新日本プロレス)も「トーナメントということを考えると、正直どうかなと思う」と話した。

 笹原圭一イベントプロデューサー(EP=40)は「(推薦枠)候補選手はほかにもいたが、けがの治り具合や実績を考えて宇野選手になった」と説明。同EPは、以前に「マイナス要素がある方が、イベントとして熱を帯びる場合もある」と話している。この件ががどんな火種を生み、どう決着するのか、注目される。