高校3冠で「ザ・ドリーム」の愛称を持つ片岡叶夢(18=大橋)がTKO勝ちでプロデビューした。アッタチャイ・プラソエトスリ(24=タイ)との54・0キロ契約体重6回戦に臨み、3回2分31秒、TKO勝ちを収めた。サウスポースタイルから左ストレートを軸に攻め込み、最後は連打でレフェリーストップに追い込んだ。アマ6冠の「ザ・サンダー」兄雷斗(19=大橋)と同じく未来の兄弟世界王者として期待され片岡が上々のプロ初陣を飾った。
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身長171センチのサウスポー片岡が打ちおろしの左で主導権を握り続けた。長いリーチを生かし、アッタチャイを寄せつけずに右フック、左ストレート、左ボディーを的確にヒットさせた。3回にはロープ際に追い込んで連打の嵐。そのままレフェリーストップ勝ちとなった片岡は「緊張して体が動かなかったが、勝てて良かった。しっかりKO、倒していきたいと思っていた」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。
あこがれとなる同門の先輩、4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(33)が見守る中での初白星だった。4月下旬、井上の練習パートナーを務めた際にプレゼントされた試合用シューズでリングに立った。ピンク色ヘアも井上が昨年12月、サウジアラビアの試合でカラーしていた色だ。試合前から井上に「頑張ってね」と直々に激励されたという。井上兄弟と同様、同門の兄雷斗との兄弟世界王者が目標の1つ。「しっかりと背中を追いかけていきたい」と決意を示した。
高校3年時、ジュノンボーイ・コンテストに初挑戦し、150人まで残った実績もあるイケメン。所属ジムの大橋秀行会長(61)から「夢をかなえる」の名前になぞらえ「ザ・ドリーム」の愛称に決まった。主戦場はバンタム級を予定。初陣の自己採点は100点満点で40点と厳しかった片岡は「世界王者になりたい。夢や希望を与えられる選手になりたい」と抱負を口にした。【藤中栄二】

