<全日本:東京大会>◇8日◇東京・後楽園ホール

 全日本の諏訪魔(31)がチャンピオン・カーニバル(CC)逆転決勝進出に向け反撃開始だ。試合巧者の西村修(36)に岩石落とし5発を見舞い、15分13秒、フォール勝ち。勝ち点を3に伸ばし、準優勝した06年以来、2年ぶりの決勝進出に望みをつないだ。最終日の9日は、ジョー・ドーリング(25)と対戦。勝てばファイナルの舞台が見えてくる。

 諏訪魔がよみがえった。くせ者西村の右ひざへの執拗(しつよう)な攻撃に耐え、最後はパワーで圧倒した。「あの人のペースに引き込まれるところだった。後は明日だけだ」と前を見据えた。

 初戦は3冠王者佐々木健介と激闘の末ドロー。前日7日は鈴木みのるの裸絞めに失神し、レフェリーストップで完敗した。ここまで勝ち点1は西村と並び、B組最下位。追い込まれた中で、レスリングのアテネ五輪日本代表を断念し、プロレス入門を決断した当時を思い出し発奮した。「1カ月くらい眠れない日が続いた。それでも好きで選んだ道。必ず優勝する」と入門後初タイトルを誓った。

 また、A組で旋風を巻き起こす他団体の同世代、新日本の棚橋弘至(31)の参戦も、諏訪魔の闘志に火をつけている。大会前、「できれば決勝は棚橋とやりたい」と指名していただけに負けられない。1月にはヒール軍団ブードゥーマーダーズと決別した。正義の諏訪魔が反撃ののろしを上げた。