広告ウーマンが「初の世界王者」を狙う。女子プロボクサーの江畑佳代子(32=ワタナベ)が、26日にカンボジアでWBC世界ライトフライ級王者セムサン・ソーシンポーン(タイ)に挑戦することが16日、分かった。日本ボクシングコミッション(JBC)公認後では初の世界戦になる。

 女子の立ち上げ記念興行(5月9日、東京・後楽園ホール)前の世界戦で、当初は出場が危ぶまれた。だが、江畑は実現を信じて年明けから練習開始。JBCからも海外開催の条件で認められ「チャンスをものにしたい」と笑顔を見せた。

 日大卒業後、広告会社で働きながらボクシングを続けてきた。午後8時まで営業の仕事後、午前0時まで汗を流す。「始めて13年。成果を出したい」。男子の世界王者がいない所属のワタナベジムの渡辺会長からも「男子に刺激を与えるためにも世界を取ってほしい」と期待された。