プロ野球巨人の元外野手だった高野忍(34)が、プロレスラーに転向することが28日、分かった。プロレス団体「ゼロワン」と、26日に選手契約を結んだ。高野と親しい野球関係者は「高野本人が昔からプロレスの大ファンで、自分から入団テストを受けに行った」と話した。

 巨人時代は183センチ、92キロの体格を生かした長距離打者。入団1年目には当時の長嶋監督の目に留まり、キャンプ、オープン戦で1軍に抜てきされた。イベントの本塁打競争で、松井や清原に勝ったこともある。03年限りで引退し、その後は会社取締役などをしていたが「体格を生かして挑戦してみたい」と、プロレスの門をたたいた。

 清原に腕相撲で圧勝したこともあるほど怪力の高野に、ゼロワン大谷晋二郎社長(36)も「化ける可能性はある」と、入団を許可した。巨人出身のプロレスラーといえば故ジャイアント馬場さんがあまりに有名。高野は今後、レスラーとしての練習を積んで、年内のリングデビューを目指す。