<K-1:WORLD
GP>◇決勝大会◇5日◇横浜アリーナ◇1万7262人
セーム・シュルト(36=オランダ)がWORLD
GP(WGP)2年ぶり4度目の優勝を成し遂げた。決勝でバダ・ハリ(24=モロッコ)から1回に3度のダウンを奪う猛攻でKO勝ち。アーネスト・ホーストの最多優勝記録に並んだ。準々決勝からの3試合をすべて1回KOで優勝したのは、98年のピーター・アーツ以来、11年ぶり2人目の快挙となった。
シュルトが左の3発でバダ・ハリを仕留めた。左ストレートで最初のダウンを奪うと、2度目は左ハイキックで、最後は1分48秒、左ミドルキックをボディーに見舞い、勝負を決めた。3試合に費やした時間5分53秒はWGP最短記録。「多少のダメージはあるが、優勝のうれしさで痛みは感じないよ」と笑った。
11月19日に所属するゴールデングローリーのルーマニア支部で、22歳のヴィタリ・ミトゥ選手が練習後に意識を失い、亡くなった。肺水腫が変化した急性ウイルス性肺炎が死因だった。当日、シュルトもミトゥ選手とスパーリングをしていただけに、落ち込んだ。「亡き友のためにおれはGP制覇しか考えていない」と大会に挑んでいた。
ハリには5月にオランダで1回KO負けしていた。「今回は勝てばタイトルが取れるというモチベーションが5月とは違った」。昨年は1回戦でピーター・アーツに敗れ4連覇を逃したが、強いシュルトが戻ってきた。【塩谷正人】

