<米総合格闘技団体ストライクフォース・M-1グローバル共同大会>◇26日(日本時間27日)◇米カリフォルニア州サンノゼ

 「60億分の1の男」の異名を持つ元PRIDEヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードル(33=ロシア)が、約9年半ぶりに敗れる大波乱が起こった。26日に行われた大会で、ファブリシオ・ヴェウドゥム(32=ブラジル)と対戦。ヒョードルは右アッパーを放ってダウンを奪いパウンドの連打に行ったが、下から三角絞めを決められるとまさかのタップ。わずか69秒で1本負けを喫した。

 1万2698人が見守る中での今年初戦で秒殺されたヒョードルは「ここでの言葉は意味がない。もう1試合、契約があるから米国で戦う」と語った。世紀の番狂わせを起こしたヴェウドゥムは「彼は世界のベスト。今夜は私が勝ったが彼がまだベストだ」と再戦をほのめかした。ヒョードルの総合格闘技戦績は32勝2敗1無効試合となった。(デーブ・レイブル通信員)