日本スーパーウエルター級1位湯場忠志(33=都城レオスポーツ)がボクシング史上初の「日本4階級制覇」に挑む。4日の東洋太平洋、日本同級王者チャーリー太田(29=八王子中屋)戦(東京・後楽園ホール)の前日計量が3日、都内で行われた。湯場は王者とともに69・6キロ(リミット69・8キロ)でパス。ライト級(同61・2キロ)スーパーライト級(同63・5キロ)ウエルター級(同66・6キロ)を制覇した183センチの長身サウスポーは、08年4月に3冠目を失ったうえにあごを骨折。引退危機を乗り越えチャンスをつかんだ。「いつもよりリラックスしています。4階級制覇が懸かっているけど強い王者に勝って喜びたい」と平常心で突き進む。

 ◆日本タイトル3階級制覇

 過去3人が達成。82年から89年にかけてフェザー級(リミット57・1キロ)スーパーフェザー級(同58・9キロ)ライト級を制した五代登が第1号。2人目は前田宏行で、ライト級、スーパーライト級、ウエルター級の3階級を94年から03年で制した。前田は05年に日本スーパーウエルター級王座に挑戦して4階級制覇に挑んだが、2回TKO負け。