総合格闘家・石井慧(23=アイダッシュ)が12月11日のK-1

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 GP決勝戦(東京・有明コロシアム)出場を熱望した。8日のWORLD

 MAX決勝戦で柴田勝頼(30=Laughter7)に総合ルールで1本勝ちした石井は9日、都内で取材に応じ、待望のKー1挑戦に強い姿勢を示した。石井の意向を受け、K-1谷川貞治イベントプロデューサー(EP=49)はジェロム・レバンナ(37=フランス)らを対戦相手に挙げた。

 柴田戦の1本勝ちから一夜明け、石井の胸にはK-1挑戦へのこだわりが膨らんでいた。総合ルールでK-1

 MAXの大会で試合をしたことで、会場のファンから「ここはK-1のリングだ。すぐに帰れ!」と罵声(ばせい)を浴び、心に引っかかっていた。試合後のダメージがなかったこともあり、12月11日のK-1

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 GP決勝戦への出場に気持ちが傾いた。

 石井

 K-1

 GPですから総合ルールで、なんてちっちゃいことは言いません。K-1ルールのヘビー級でやりたい。(柴田戦の)インロー(キック)を見ていただけましたか。あれがキックの成長のあかしです。

 指導を受けるハワイ・マーシャルアーツ・センターの嶋西トレーナーにもK-1挑戦を勧められている。以前、対戦希望を出したアーツ(オランダ)がGP決勝戦に勝ち残っているため、石井も「相手は何人もいると思う」とこだわらない。ただし「政治家でいう『おまんじゅう』が欲しい。1ダースは欲しい」とファイトマネーアップのアピールも忘れなかった。

 石井の意向を受け、K-1谷川EPもマッチメークに前向きな姿勢だ。「本人がいいなら出てもらいたい。寝技が強いのは十分、分かったので立ち技が見たい。盛大な『おまんじゅう』を用意します」と説明した。レバンナや極真王者テイシェイラ(ブラジル)を相手候補に挙げるなど、一気に石井のK-1挑戦が現実味を帯びてきた。【藤中栄二】