WBA世界バンタム級王者の亀田興毅(24=亀田)が、5年ぶりのメンチ切り復活で気持ちを高揚させた。7日に大阪府立体育会館で同級14位ダニエル・ディアス(27=ニカラグア)の挑戦を受ける興毅は5日、大阪市内のホテルで調印式に臨んだ。

 挑戦者ディアスは興毅と真っ向勝負のメンチ切りを展開した。侮辱的な言葉も受けたが「失礼な態度だとは思うが、初めての対戦相手もあんな人だった」と涼しい表情。メンチ切りの際、2人の視線がそれていたことに触れ「向こうは自分のあごを見たから私は彼のおでこを見た。彼の方が視線を下げたように思うが」と、にらみ合った激しい形相とは打って変わってやさしい笑顔を浮かべていた。