UFCミドル級王座に挑戦する岡見勇信(29)が2日(日本時間3日)から「王者の天敵」と本格スパーリングに入った。27日(同28日)にブラジルで同級王者アンデウソン・シウバ(36=ブラジル)に挑戦する岡見は7月下旬から米ポートランドのチーム・クエストで合宿中。同ジム所属のUFC戦士チェール・ソネン(34=米国)とシウバ攻略の対策を練った。

 ソネンは昨年8月、シウバに挑戦。パンチで攻め込むなど優位に進めながら試合終盤に三角絞めで惜敗した。だが絶対王者を窮地に追い詰めた戦いは高評価され、大会MVPを受賞。岡見自身も09年10月、ソネンに判定負けしたが、あえて好敵手に助言を求めた。「何かとアドバイスをもらえている。1日2部練習に分け、毎日追い込んでいる」と充実した表情。

 また米国内ではサッカー女子W杯での日本Vの話題が出る場面が多く「自分もなでしこジャパンを見習い、勝って日本に元気を持って帰りたい」と触発されていた。