<プロボクシング:WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ>◇1日(日本時間2日)◇米ラスベガス・MGMグランドホテル&カジノ
米国でWBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃(35=帝拳)の争奪戦が始まった。ボクシングの聖地ラスベガスで世界的強豪の元世界2階級制覇王者ラファエル・マルケス(36=メキシコ)を圧倒して7度目の防衛をしたことで、本場での「商品価値」が急騰した。試合を観戦した世界3階級制覇王者の現WBC・WBO世界バンタム級王者ノニト・ドネア(28=フィリピン)と、4階級制覇王者の現WBO世界スーパーバンタム級王者ホルヘ・アルセ(32=メキシコ)が試合後、2人で記者会見場に姿を見せ、西岡との対戦を熱望した。
次戦の最有力候補とされるドネアは「西岡の方がアイデア、頭脳、スピードともにスマートだった。マルケスは単調だったね」と分析。西岡の「スピードキング」、自身の「ザ・フィリピーノ・フラッシュ」の愛称にちなみ「ぜひ西岡と対戦したい。スピードキング対フラッシュだね」と対戦に乗り気だった。そこにアルセも割って入り「スーパーバンタム級はすごいことになる。オレも興味がある」と同級統一戦に前向きな姿勢をみせた。
世界的強豪の2人の中量級スター選手の言動に、米大手プロモート会社トップランクのスーパーファイト仕掛け人、ボブ・アラムCEO(79)が黙っていなかった。会見の壇上に並んだドネア、アルセを見つめながら「西岡はすごいボクサーだ。君ら2人にとって対戦すれば、困難な相手になるだろう。西岡、また米国に戻ってきてくれ」とラブコールを送った。
帝拳ジム本田明彦会長(64)が「次が最後」とした来年4~5月開催のラストマッチとなるV8戦を控え、さらにビッグネームが対戦相手として名乗りを上げる気配もある。世界の中量級ウォーズは、これから西岡を軸に展開されそうだ。【藤中栄二】
◆ノニト・ドネア
1982年11月16日、フィリピン生まれ。米国に移住後、00年シドニー五輪代表から落選後にフライ級でプロ転向。07年にIBF世界フライ級王座を獲得して3度防衛後、返上。09年8月、WBA世界スーパーフライ級暫定王座決定戦を判定で制して2階級制覇。11年2月、あの長谷川穂積をKOしたWBC・WBO世界バンタム級王者モンティエルに2回TKO勝ちで3階級を制覇。アジア人初の主要4団体で世界王座奪取に成功。身長168センチの右ボクサーファイター。
◆ホルヘ・アルセ
1979年7月27日、メキシコ生まれ。98年12月にWBO世界ライトフライ級王座獲得(1度防衛)。01年10月、WBC同級暫定王座を獲得。正規王者となって8度の防衛後に返上。05年7月、同暫定フライ級王座を奪い2階級制覇。08年9月にWBA世界スーパーフライ級暫定王座を獲得し3階級制覇。11年5月には2階級上のWBO世界スーパーバンタム級王者バスケス・ジュニアに12回TKO勝利、メキシコ人初の4階級制覇を達成した。身長168センチの右ボクサーファイター。


