<プロボクシング:WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ>◇1日(日本時間2日)◇米ラスベガス・MGMグランドホテル&カジノ

 WBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃(35=帝拳)が、“ボクシングの聖地”で日本人王者初の防衛に成功した。40勝中36KOを誇る元2階級制覇王者の同級2位ラファエル・マルケス(36=メキシコ)の強打を完封。後半から自慢の左強打の連打で圧倒して、3-0の判定勝ちで7度目の防衛を飾った。

 リングサイドで妹恵理名さん(27)と観戦した、西岡の美帆夫人(30)の両目から涙がこぼれた。歓喜に酔いしれながら、苦悩の4年間が脳裏に浮かんだという。04年3月、西岡はウィラポンへの4度目の世界挑戦も失敗。翌05年1月に二人三脚で王座奪取を目指すために結婚した。しかし、08年9月の王座奪取まで長い時間を要した。

 美帆夫人

 漠然と次は、次は…と待ちました。今思えばきつかったです。世界を取る前に結婚したのは何のためだったのかなと考えたこともありました。

 08年1月、西岡の希望で兵庫・尼崎の実家に戻り別居生活を受け入れた。

 美帆夫人

 私の両親から「いつ世界戦が決まるか分からないのに別居はどうか」と反対されました。私も掃除や食事の心配もありましたし。ただ最後は父が「ボクサーに嫁いだんだから」と許してくれました。

 今回は試合前日に妹と2人で西岡の部屋に泊まった。

 美帆夫人

 「一緒にいた方がいいから」と。会場に行く時に「いってらっしゃい」と見送りました。主人は渡米できなかった娘がさみしがらないようにと電話でも話しませんでした。こんな大きいところで試合できる日が来たんだなあと。苦労もありましたが、すごく幸せです。