<プロボクシング>◇2日◇東京・後楽園ホール

 WBC世界スーパーライト級6位亀海喜寛(30=帝拳)が無敗記録を23に伸ばし、米国進出に弾みをつけた。2日に東京・後楽園ホールでの10回戦で、ホセ・アルベルト・レアル(30=メキシコ)に2回1分59秒のKO勝ち。前回は米国で引き分け、22連勝を逃したが「聖地ラストマッチ」に快勝した。3月にはラスベガスなどに拠点を移し、世界挑戦に向けてアピールしていく。

 亀海が聖地「ラストマッチ」を飾った。初回は慎重な滑り出しだったが、2回に仕留めた。強烈な右ストレートを見舞うと、相手がしゃがみ込む。そこへ左右フックも浴びせてダウンさせ、19個目のKO勝利となった。「後楽園は最後になるかもしれない。しみじみとした気持ちになった」。快勝にも神妙な表情で、インタビューに答えた。試合前から、3月には米国のラスベガスなどに拠点を移すことが決まっていた。

 浜田代表は「名前を売らないと世界へはいけない。向こうはパートナーも多く、そこで生き残れるか」と話す。中量級は層が厚く、ランカーでも簡単に世界戦とはいかない。亀海は「練習の成果は出せた。いいスタート。今年末にも世界ができるように」と、決意を胸に米国へと飛び立つ。