小橋建太(46)が8日、自身の引退試合(11日、日本武道館)への来場が分かった民主党の野田佳彦前首相(55)へ感謝の思いを口にした。都内のノア道場での練習後「会場に来ていただくのは本当にありがたい。首相までやられた方に、自分のプロレスが少しでも影響を与えられたのであればうれしい」とコメントした。

 現役の時間が短くなるにつれ、全てのファンに対して熱い思いがこみ上げる。「誰の中にでも、少しでもプロレスラー小橋建太が残ってくれればうれしい。僕のファイトに元気づけられたと言ってもらうと、自分が爪痕を残せたんだなと思う」。

 最後の舞台に向け、心身ともに準備は整いつつある。「試合で戦える状態になってきている。気持ちも高ぶってきた」と力強く語った。真っ向勝負を信条とする小橋らしく、引退試合でも対戦相手に遠慮のないファイトを求める。「そうでないと面白くない。同じチームの人間にもどんどん前に出てほしい。そうはいくかという気持ちになるし、競い合いたい」と話す。8人タッグでの引退試合。個性がぶつかる熱い試合に期待が高まる。