ボクシングの元世界2階級王者で、3階級制覇を目指している長谷川穂積(32=真正)が、卓球への思いを語った。兵庫・西脇中時代には卓球部に所属。市の大会で優勝した腕前を持ち、今年は期間限定の“卓球コーチ”も務める予定。経験者だからこそ分かる卓球の魅力と、ボクシングとの共通点を明かし、13日にパリで開幕した世界選手権に挑む卓球日本代表へエールを送った。

 家にあったサンドバッグの横に、卓球台があった。元プロボクサーの父大二郎さんが、捨てられていた卓球台を持ち帰り、約10万円の卓球マシンを購入。長谷川は、そこで練習を積んだ。中2の時、市の大会男子シングルスで優勝した。

 長谷川

 中学3年間で速いピンポン球を打ったり、打ち返したりという練習をして、反射神経がよくなったんですよ。成長期だから、自然にうまくなった。反射神経は、卓球のおかげ。それは言い切れます。

 中学卒業と同時にやめたが、今再びラケットを握っている。小5の長男が、6月の大会を目指して卓球に挑戦中。長谷川も小学校へ指導に行く予定だ。

 長谷川

 他の学校の人から「長谷川穂積が卓球のコーチでおるで」ってなったら面白いでしょ(笑い)。僕が中学の時に使っていたラケットを息子が使うから、ラバーも張り替えた。僕も時間ができたら、卓球をもう1回やりたいですね。大人の大会にも出たい。

 注目の選手は女子の石川と、男子では丹羽。2人とも左利きだ。「やっぱり自分が左利きだから、左利きの選手を応援したくなる。2人とも若いし、どれくらい伸びるのか楽しみ」。

 ロンドン五輪女子団体銀メダルも、生中継を見ていたという。卓球の面白さを再確認すると同時に、違う思いも芽生えた。

 長谷川

 中国がずばぬけていて、面白くない。他国が食いついていかないと。日本にも頑張ってほしい。

 世界選手権へ臨む日本に、元卓球選手として期待を寄せた。【保坂恭子】

 ◆長谷川穂積(はせがわ・ほづみ)1980年(昭55)12月16日、兵庫・西脇市生まれ。父の影響で、小2からボクシングを始める。99年11月プロデビュー、03年5月に東洋太平洋バンタム級王座獲得。05年4月に世界初挑戦でウィラポンを破ってWBC同級王者となり、10度防衛。10年11月に2階級上げてWBCフェザー級王座を獲得し2階級制覇。身長168センチの左ボクサー。家族は泰子夫人と1男1女。卓球は左ペン・前陣速攻型。