フレアー引退ひとまず回避/WWEロー※画像クリックで拡大表示<WWEロー:ロイヤルランブルツアー>◇11日◇東京・有明コロシアム◇7650人

 プロレス界の「生きる伝説」リック・フレアー(58)が、引退危機をひとまず回避した。二回り以上年齢差のある若手の成長株Mr.ケネディ(31)から13分52秒、得意の足4の字固めでギブアップを奪い、辛くも勝利。負けたら引退を通達しているビンス・マクマホン代表を見返した。かつてジャンボ鶴田(故人)、グレート・ムタ、藤波辰爾(54)、天龍源一郎(58)らを苦しめたテクニックはいまだ健在。12日も「引退」をかけて日本武道館で戦う。

 青のガウンをまとったフレアーがリングに登場すると、7650人の大声援が会場を揺るがした。チョップが決まるごとに、決めぜりふの「Woo!」を連呼。声援も後押ししたフレアー劇場は、華麗な足4の字固めで幕を閉じた。スタンディングオベーションの中、千両役者は両手で投げキッスをして姿を消した。

 昨年、ビンス・マクマホン代表から「負けたら引退」と宣告された。2月4日(日本時間5日)のロー大会(米テキサス州)では、Mr.ケネディから「おいぼれはもう引退しろ」と挑発され、左足にドロップキックを受けて負傷。この日も執拗(しつよう)な左足への攻撃にもん絶し、新型足固めをかけられ、かろうじてロープに逃れるシーンもあった。

 だが、そこは百戦錬磨の勝負師。NWA世界ヘビー級選手権で2度対戦した藤波に「駆け引きに苦しめられる。ずばぬけたプロレスセンス」と言わしめた試合巧者ぶりを発揮し、形勢を逆転。「日本のファンの前で、引退することはしないよ」。25日に59歳の誕生日を迎えるフレアーは12日、今度は38歳のスニツキーの挑戦を受ける。【塩谷正人】[2008年2月12日8時27分

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