大阪出身の大関豪栄道(28=境川)が、地元企業の再生にひと役買って出た。25日、大阪・吹田市内のビジョンメガネ吹田朝日町店の一日店長を務め、製品をPRした。

 大阪に本社を置くビジョンメガネは13年11月に民事再生法の適用を申請し、現在経営再建中。豪栄道を起用した理由について、同社の安東晃一社長は「初場所で大関陥落の危機を乗り越えた豪栄道関の力強さにあやかりたい」と説明した。その期待に視力が左右とも1・0の豪栄道も、普段はかけないメガネをかけ「恥ずかしい」と言いつつ、笑顔で接客。商店街も練り歩き、精力的に働き回った。

 春場所(3月8日初日、大阪・ボディメーカーコロシアム)では、同社から15日間通しの懸賞が付くことも決まった。「メガネの丈夫さ、頑丈さを見習って精いっぱい頑張りたい」。春への視界も良好だ。