西十両13枚目の錦木(24=伊勢ノ海)が東十両13枚目の阿炎(21=錣山)を破り、2勝目を挙げた。

 相手得意の突っ張りをしのぎ、土俵際で左から突き落とし。「まわしを取りたかった。でも、あせってなかった」と冷静に対処して、白星につなげた。

 極度の近眼で日ごろは黒ぶちのメガネをかけている。土俵は裸眼で臨むため、相手の表情が分からないほど。「仕切りの時は、相手の手を見ています」。コンタクトレンズを愛用する力士もいるが「自分で入れるのは怖い。ビビリなんです」と苦笑いする。新十両の今場所は連敗スタートも、3日目から連勝で星を五分に戻し、今後への視界は開けてきた。