日本相撲協会は29日、名古屋場所(7月12日初日、愛知県体育館)の新番付を発表し、夏場所で初優勝を果たして平成生まれ初、琴欧州(当時)朝青龍に次いで初土俵から史上3位の所要25場所で新大関にスピード昇進した照ノ富士(23=伊勢ケ浜)が、西の大関に就いた。大関琴奨菊(31=佐渡ケ嶽)は初場所以来、自身5度目のかど番を迎える。

 9場所連続で東の正横綱を務める横綱白鵬(30=宮城野)は、曙と並んで史上5位タイの横綱在位48場所となる。

 関脇には栃煌山(28=春日野)と逸ノ城(22=湊)が復帰。宝富士(28=伊勢ケ浜)は、青森県からは06年九州場所の安美錦以来戦後23人目の新三役となった。

 夏場所に西前頭筆頭で9勝した栃ノ心(27=春日野)は東前頭筆頭にとどまった。西前頭筆頭で9勝しながら、翌場所も前頭を務めるのは42年春の佐賀ノ花、74年名古屋の旭国以来、史上3度目。

 また、夏場所で左膝のけがをおして休場し、6勝を挙げた遠藤(24=追手風)は東前頭12枚目となった。

 英乃海(26=木瀬)と青狼(26=錣山)が4場所ぶりとなる新入幕。幕下付け出しデビューから所要2場所と昭和以降1位タイのスピード昇進となった御嶽海(22=出羽海)と、5位タイの初土俵から所要8場所のスピード昇進となった高木改め高立(23=木瀬)が新十両となった。

 再入幕は時天空(35=時津風)千代大龍(26=九重)鏡桜(27=鏡山)里山(34=尾上)の4人。

 来月10日の取組編成会議で、幕内の初日、2日目の対戦相手が決定する。