プロボクシングWBC世界ライトフライ級王者岩田翔吉(30=帝拳)が10日、東京・新宿区の所属ジムで初防衛戦(20日、東京・両国国技館)に向けて練習を公開した。同級1位エリック・バディージョ(30=メキシコ)との指名試合に備え、シャドーボクシング、田中繊大トレーナー(54)とのミット打ちに加え、メキシコから招いた練習パートナー、グスタポ・ペレス(28)との2回のスパーリングまで消化。9日もスパーリングしていたものの「メディアの方が喜んでくれるかなと思って」と連日、実戦練習を行った。
今年4月、IBF世界ミニマム級王者ペドロ・タドゥラン(フィリピン)に挑戦した実力派サウスポーのペレスに対して右ストレート、右ボディーなどを打ち込むなど好調ぶりを披露。「コンディションは絶好調にきている。体重も順調に落ちている」と自信の笑み。田中トレーナーも「ここまで順調あとは疲れを抜いて体重を落とすだけ」と太鼓判を押した。
昨年3月、現WBA、WBO同級統一王者レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)に判定負けを喫し、王座から陥落。WBO世界同級王者として初防衛に失敗した。岩田にとって「鬼門」となるV1戦となるだけに気合十分だ。「世界に返り咲いたが、前編と後編ではないですけど、これをクリアしてこそ真の世界王者だなと思っている。かなり気合が入っている」と眼光鋭く口にした。
今年3月、ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)を8回TKO撃破して以来、約4カ月ぶりのリング。王座獲得後からバディージョとの指名試合を想定していたという。岩田は「昨年、初防衛に失敗しているので気持ちは切れずにやってこられた。絶対に勝ちたい強い思いがあった。ジムワークを初めてすぐにサウスポー対策のミット打ちをしていた」という。スパーリング数も約100ラウンドに到達し、来週には打ち上げる。
挑戦者バディージョは技巧派サウスポーで、ガッチリとガードを固めてくる倒しにくい相手となる。侮れない最強挑戦者だけに、岩田は「自分よりも背の高いサウスポー。常にKOは狙っているが、難しい試合になるというか、厳しい試合になることも想定して練習している。しっかりと1ラウンドずつ取り切って勝ち切る試合がしたい。倒したくてボクシングをやっているし打ち合いになれば望むところ。でもそれ以外の部分も強化してきた」と王者の風格を漂わせた。
トリプル世界戦に出場する日本人4選手の中で、ただ1人の世界王者となる。試合順も「トップバッター」として世界戦を迎える岩田は「自分の世界戦が1発目にくると思う。この興行を良い形で盛りあげ、良いスタートを切れるように戦いたいと思っている」と言葉に力を込めていた。

