9月の大相撲秋場所で9勝6敗と勝ち越し、11月の九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)での新入幕を有望にしている東十両6枚目の石浦(26=宮城野)の激励会が16日、東京・江東区内で開かれた。

 激励会には、日本全国の石浦姓で構成される「全国石浦会」のメンバーや、宮城野部屋の後援者ら約150人が参加。日大卒業後、すぐには入門せず、オーストラリアに語学留学するなど、進路の選択を余儀なくされただけに「大学卒業の時は人生に迷ってフラフラした時期もありましたが、宮城野部屋に入門して本当に良かった」と感慨深げにあいさつした。

 この日は大阪市内で巡業があり、終了後に帰京し激励会に出席した。入門当初は100キロにも満たない小兵で「入門した時は十両を1場所でも経験できればいいと思った」と話す石浦だが、跳んでもぐって技を駆使しての敢闘相撲で、入門から4年あまりで幕内の座を引き寄せる位置まで出世。「これからも宮城野部屋を盛り上げて横綱(白鵬)をサポートしたい」と力強く、あいさつした。