日本相撲協会は27日、春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付を発表し、宇良(24=木瀬)は西前頭12枚目となった。

 新入幕の宇良が、思わず恐縮した。朝青龍らと同じ所要12場所、史上7位のスピード出世に「そんな方々と比べるのは失礼」と困惑。36力士を擁する角界最大所帯の木瀬部屋で最上位の番付になったことにも「部屋頭になったからといって、自分ができることは何もない。兄弟子がおられるんで」と腰を引いた。

 それでも、番付表最上段に記された名前を確認すると「非常にうれしく思う」と笑みを浮かべた。左手骨折や、右足首損傷などのけがを乗り越えたことには「期待してくれた方に応えたい気持ちがあったので、ここまで来られた」とうなずいた。業師だけに技能賞への期待も高いが、地元大阪で1番1番に集中する。「気持ちで負けないようにしたい」と心を引き締めた。