大相撲の東大関豪栄道(30=本名沢井豪太郎、大阪府出身、境川部屋)が春場所6日目の17日、日本相撲協会に「右足関節外側靱帯(じんたい)損傷で約5週間の加療を要する」との診断書を提出して、休場した。師匠の境川親方(元小結両国)によると、再出場はしない方針で5月の夏場所は5度目のかど番となる。

 先場所は勝ち越した後で右足首を痛めて途中休場。ご当地となる今場所は負傷の影響が残り、2日目から4連敗と不振だった。昨年9月の秋場所で初優勝した豪栄道の休場は2場所連続6度目。6日目に対戦が組まれていた関脇玉鷲は不戦勝。今場所の十両以上の休場者は途中出場の平幕魁聖、横綱白鵬に次いで3人目となった。

 境川親方は「残念だけど、まだ足が本調子じゃない。こういう結果になって本当に申し訳ない。(春)巡業は途中から出られればいいけど、稽古ができる状況をつくるのが先決」と話した。