日本相撲協会は29日、エディオンアリーナ大阪で夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を行い、貴源治(19=貴乃花)の新十両昇進が決まった。191センチ、153キロの恵まれた体格で、将来の横綱候補と言われる逸材。貴乃花親方(元横綱)が育てた3人目の関取で、栃木県出身では日出ノ国以来14年ぶりの新十両となる。

 相撲未経験で入門して丸4年。突き押しを磨いて番付を駆け上がった貴源治は「うれしい」と頬を緩め「夏場所は2桁以上勝ち星を重ねたい。今年中に幕内に上がりたい」と目標を口にした。昇進に合わせて春場所宿舎の龍神総宮社から化粧まわしも贈呈される。

 中学までバスケットボールに打ち込み、体は大きくても俊敏に動ける運動神経も魅力だ。現在幕下で双子の兄貴公俊も指導する貴乃花親方は「お互いに切磋琢磨(せっさたくま)することを忘れず高みを目指してほしい」と期待をかけた。