AKB48島崎遥香(22)が、グループから卒業する意思を固めていることが15日、分かった。選抜総選挙でも常に上位に入るエースが、次のステップに進むための決断をしたようだ。この日は、46枚目のシングル(11月16日発売、タイトル未定)で島崎がセンターを務めることも発表され、同曲が最後のセンター曲になる可能性もありそうだ。

 島崎はこの日、横浜アリーナで行われたAKB48のコンサートに出演。アンコールで、新曲のセンターに選ばれたことが発表された。心境を聞かれた島崎は「恐れ多いんですけどね。聞くところによると、アゲアゲソングと聞いています」とつぶやいた。HKT48指原莉乃(23)からは「こんなに本人はサゲサゲなのに!?」と突っ込まれると、「サゲサゲにならないように、アゲていこ!」と軽く力を込め、笑いを誘っていた。ほほえましいワンシーンだが、実は心の中では、卒業の意思を固めているようだ。

 日刊スポーツの取材では、この夏を終えて、親しい友人らに「AKB48を卒業する決心がついた」などと明かしているという。昨年の日本レコード大賞優秀作品賞シングル「僕たちは戦わない」でセンターを務め、「ぱるる」の愛称で知名度も高い、現エースの卒業は、大きな反響を呼びそうだ。

 実は、今月12日から放送されている「バイトル」の新CMが、意味深な内容となっていた。カフェ店員を演じる島崎が、後輩役のHKT48宮脇咲良(18)から「ぱるるさん、やめちゃうんですか?」と尋ねられ、すがすがしい笑顔で「ここでいろいろ経験して、やりたい夢が分かったの。だからやめるんじゃなくて、卒業だよ。次へ進むことに決めた」と答えている。すると、グループ総監督の横山由依(23)や渡辺麻友(22)指原らが「応援してるよ」。今の島崎の心境と現状をにおわす内容だった。

 このタイミングでソロセンターに選ばれたことも意味深だ。ここ3年の選抜総選挙の順位は7~9位を推移しており、人気は安定も、特別躍進したわけでもない。AKB48は意味のないセンター起用はしないだけに、島崎の卒業を裏付けていると言えそうだ。

 秋元康総合プロデューサーへの報告が済んでいるかは不明だが、AKB48恒例のサプライズな仕掛けもにおう。かつてNHK紅白歌合戦の生放送中に大島優子が卒業を発表。選抜総選挙で篠田麻里子や小嶋陽菜が卒業を表明した。島崎も、既に卒業へのプランが進行している可能性もある。

 以前から「夢は女優」と話しており、ドラマや映画の出演も増え、10月からはテレビ朝日系主演連続ドラマ「警視庁ナシゴレン課」もスタート。活躍の場を増やしている。今年6月の総選挙には「今年が最後」と言って出馬。ランクイン後のスピーチでは「正直、卒業も考えていました」と吐露していた。