NMB48の藤江れいな(23)が27日、大阪・NMB48劇場のチームB2公演で卒業公演を行い、10年のアイドル活動に終止符を打った。

 07年5月27日、AKB48に4期加入してから、ちょうど10年の記念日がラストステージ。今後は「音楽はやりません」と話しており、女優に専念する藤江が、最後に選んだのは、AKB48時代の初選抜曲「10年桜」だった。

 「アイドルとして10年続けてきて、悔いはありません。アイドル、最高っ!」と、手を振った。

 藤江は14年春のAKB48グループ大組閣でNMB48へ移籍。15年4月には、今では親友となった山田菜々から指名を受け、チームMのキャプテンも務めた。AKB48時代は年少で、妹キャラだった藤江は「私がキャプテンなんて、AKB時代は考えられないことで、私自身ポンコツで、見習うべき背中は見せられなかったかもしれません」と反省しつつ、振り返った。

 さらに、NMB48への移籍時を振り返り「私を温かく迎えてくれたNMBのファンの人にありがとうと言いたい」と口にすると、思わず涙。今後の女優専念へ思いをはせ「家族のようなメンバー、スタッフさんを離れてしまうので、正直寂しいし、1人で不安もあります。でも、これまでも、これからも藤江ファミリーがいてくれるから」と、ファンに感謝を伝え、再び涙声で言葉を詰まらせた。

 アイドル10年のうち、NB48での活動は約3年だったが、ほとんどが後輩メンバーの中でのパフォーマンスは、藤江自身、自らが成長を実感する日々だった。「NMBは私にとって、全員がかわいい妹。てっぺん目指して頑張る姿を応援してください。私も、私の選んだ道が間違ってなかったと、胸を張って言えるように大きく成長したい」と決意も口にした。

 そんな藤江に、沖田彩華(21)は涙のメッセージ。沖田は、藤江がキャプテン時代のMを副キャプテンとして支え、昨秋の組閣では同時にB2へ移り、再び副キャプテンに就いており「大先輩なのに、私たちに寄り添ってきてくれた」と感謝。間近で、ファンやメンバーに愛される藤江の姿を見て「人として尊敬できる方。私たち、B2も、これからも(藤江の生きざまを)受け継いで頑張っていきたい」と話していた。