AKB48板野友美(22)が27日、東京・秋葉原のAKB48劇場で、卒業公演を行った。公演後に行った会見の内容は以下の通り。

 板野

 8年間、やっぱりいろいろあって、辞めようと思ったこともあったけど、こんなに祝福してもらって卒業できて、幸せでうれしい。

 -涙、笑いあった。感動しましたか

 板野

 スタート地点が劇場で、まだ完成してない劇場でリハーサルをしていたので、劇場を見て、ここで8年間育ったことをかみしめながら公演をやってました。メンバーもそうだけど、劇場に思い出があるので、ぐっと来るものがありました。

 -感慨深い

 板野

 あらためてもう来ないんだなと思ったときに、すごく寂しい。また遊びに来たいとは思います。

 -一番の思い出は

 板野

 う~ん、一番はないですけど、同期とか、チームKでも1公演を終えて、ファンの方もいろいろサプライズをしてくれて、すべてが一番だなと思う。全部覚えています。

 -今日は

 板野

 今日は楽しもうと。卒業の日だから、振り返った時に思い出になる。メンバー、ファンの顔を目に焼き付けました。

 -25日に東京ドームで行われた卒業セレモニーには、前田も駆け付けた

 板野

 すごいサプライズだった。当日の朝、2人から別々にメールが来て、「ごめん、今日は行けないんだ」ともらっていた。そうか~って思っていた矢先に、「えっ」て。大好きな2人、思い出の2人。2人が卒業する時も、この2人には私の卒業を見てもらえないんだなと心残りだった。だからその前で卒業できてうれしかった。

 -白い衣装を選んだ理由は

 板野

 秋元先生が書いてくれた卒業曲「最後のドア」のミュージック・ビデオ(MV)のラストシーンで着ているドレス。MVでは胸ぐらいしか映っていないから、最後に着ようと思ってました。

 -今後は

 板野

 今後はたくさん夢があるんですけど、AKB48でのたくさん経験の中で、ちゃんと1つの仕事、たとえば歌とか演技だったり、1つのことに向き合っていない気がした。ソロになったら時間をかけて1つ1つに向き合いたい。音楽も大好きなので、いろいろやってみて、自分の可能性を知りたい。

 -女優業は。同期の前田敦子さんも活躍しています

 板野

 はい。女優もやってみたいです。同期や同じメンバーが活躍するのは刺激的。自分も頑張ろうと思う。

 -卒業と同時に、恋愛も解禁されますが

 板野

 恋愛って、恋したいと思ってできるものじゃない。いい方がいたらいいなとは思います。ただ、辞めたからすぐ恋愛したい、とかではないと思う。

 -恋愛したら行きたいところは

 板野

 う~ん、普通のデートがしたいです。行きたいところは特にないです。

 -今一番したいことは

 板野

 AKB48にいるときって、連休もらえたことがないので、今は家族と旅行に行く予定です。家族旅行も14歳ぐらいからできてない。親孝行も兼ねて。行く場所は秘密です。

 -板野さんにとってAKB48とは

 板野

 AKB48は、何かに例えることはできないけど…。友達なら、楽しい時に一緒にいられるじゃないですか。でも、メンバーやスタッフは苦しい時も、楽しい時も一緒にいた。いろんな私を知っている。血はつながってない。自分の居場所とは感じてる。スタッフさんだったり、メンバーだったり、ファンのみなさんだったり、苦しいときも一緒にいましたから。

 -今後挑戦したいことは

 板野

 音楽大好きなので、それは大事にしたい。あとは、こんな私もあるんだなというのを出していければいいな。

 -いつかは、東京ドームでコンサートも

 板野

 それはもう、立てたらいいなと思います。

 -公演の最後に、「1歩を踏み出す」と言って、実際に足を踏み出しました

 板野

 8年前の夢に近づけて、ここまで来られました。この劇場で、ソロへの1歩を踏み出そうと思いました。

 -最後の曲に「ここにいたこと」を選んだ理由は

 板野

 秋元先生の書いてくださった歌詞の意味を、卒業にあたって、いろいろ見ていて、今の私の気持ちだなと。存在したことを忘れないでほしい。それをみなさんに伝えたかった。

 -昔、板野さんがSPEEDや安室奈美恵さんにあこがれていたように、板野さんにあこがれている子どもたちにメッセージを

 板野

 8年前にAKB48を始めたときは、ちっぽけで何も出来なかった。先が真っ暗だった。1歩1歩、歩いていれば夢に近づけると、AKB48が教えてくれた。ここまで来られたということは、みんなもできるということ。どんなにちっぽけでも、諦めないで、励みにしてもらえれば。

 -小嶋陽菜さんが、「同期が残り3人で、これでもし私が卒業したら花がなくなっちゃう」と言ってましたが

 板野

 失礼ですよね(笑い)。みぃちゃんも違う意味で花がある。後輩もいるし、どんどん変わっていくと思いますよ。私の後継者みたいな子がいたり、(前田)敦子の後継者みたいな子がいたり。(篠田)麻里子とかも。新しい、いろんなキャラクターがあってこそのAKB48。いろんなキャラが出てもらって、色とりどりのAKBになってもらえれば。

 -イメチェンするという話しもありますが

 板野

 まだ言えませんが、もうすぐイメチェンするので見て下さい。ショートカット?

 それはしないです。

 -島崎遥香さんとは何か話されましたか

 板野

 今日劇場に入った時、手紙をもらったんです。泣いちゃうと思って、まだ読んでないです。言葉では、うまく伝えられないって。そういうところもかわいくて、親みたいな気持ち。私も書きたいです。

 -はじめは「秋葉原アイドル」と呼ばれてましたが、次第に女子高生が板野産のアヒル口や八重歯をマネするようになった

 板野

 すごくうれしいこと。でもたぶん、AKB48に入って、こんな女性になりたいと髪染めたりしてたのを、オシャレっていう風に見てくれたんだと思う。素直にうれしかったし、私のことを見てくれてるんだなと。私の強みというか…。それがあるから頑張れる、支えとか、励みになったと思う。