第6回となるAKB48選抜総選挙が、6月7日に東京・調布の味の素スタジアムで開催されることが22日、分かった。同グループの公式ブログで発表された。昨年に続いて立候補制度が導入される。8月に発売予定のAKB48の37枚目シングル曲のセンターポジションを争う「国民的行事」が今年もスタートする。

 2強対決といわれた時代も今は昔。激しいトップ争いを演じた前田敦子(22)大島優子(25)が卒業し、過去5回と全く違う勢力図の選挙戦が展開する。昨年同様に立候補制度が実施されるが、前回は認められた卒業メンバーの出馬権利はなくなった。AKB48グループの未来をかけ、次代のセンターを争う新時代幕開けの総選挙になる。

 昨年は本命の大島を破って、HKT48指原莉乃(21)が初の栄冠に輝いた。1万4067票差をつける圧勝で過去の恋愛騒動も吹き飛ばした。バラエティータレントとして高い認知度を得たニューヒロインの誕生だった。

 今年は、大島に加え、既に卒業した篠田麻里子(28)板野友美(22)の上位常連が不在。史上初の連覇を狙う指原を、AKB48のセンターを2回経験した渡辺麻友(19)や前回4位の柏木由紀(22)、躍進が続く同6位の松井珠理奈(17)らが追う形となる。

 くしくも全48グループの変革とタイミングを合わせる形となった。「大組閣」が先月行われ、多くのメンバーがチームを異動した。総選挙では、グループ移籍や兼任の立場となったメンバーたちがキーパーソンになりそうだ。柏木はAKB48に加え、新たにNMB48を兼任。大阪のファンの後押しも受けて票数を伸ばす可能性がある。前回7位の松井玲奈(22)は選挙に参加しない乃木坂46を兼任しているが、果たして上積みはあるのか。逆にAKB48兼任となる乃木坂46生駒里奈(18)が乃木坂メンバー初の出馬となれば、どのような順位にまで割って入ってくるのか。予想しにくい新たな戦いとなりそうだ。開票イベントはサッカーブラジルW杯開幕の5日前。女性アイドルも熱い戦いに火花を散らす。【瀬津真也】